「大きな森の小さな家」には、真夜中にブタがキーキーなく声で目を覚ましたとうさんが外へ飛び出すと、ブタの囲いのそばに大きな黒クマが立っていて、とうさんはすぐに発砲したものの、クマは無傷で森へ逃げ込んでしまいました。そのときローラは「クマをしとめられなくて残念だった、クマ肉が大好きだったのに」と言っています。 同じような話が「パイオニア・ガール」にもあって、やはり「肉を逃した」と述べています。
ある女性は、小学生のときにこのくだりを読んで、ローラの反応に「吹いた」と言っていたけど、気持ちはわかります。 今の私たちなら、「とうさんが無事で良かった」って思うでしょうから。うちの庭先にクマがいたら腰が抜けそうです。 肉のことなんて考える余裕なんてありません。 やっぱり時代が違うとつくづく思います。
ワイルダーが成長するにつれて野生動物は姿を消してしまいました。ワイルダーにとってクマ肉は幼い頃の想い出の味なのでしょう。
それにしても、作家のワイルダーも物語のローラも、性格や食の嗜好が肉食系だな〜と思うのは私だけだろうか?