たいていクラスには、気になる男の子が一人か二人いて、その子をめぐって、クラスの女子がキャーキャーやるものですが、これって世界共通です。「パイオニアガール」によると、ウォルナットグローブの学校でも、似たようなことがあったようです。
でも、ローラは女の子たちが騒いでいても、一歩引いているような感じがします。クラスメイトとしてその子に好意をもっていても、異性として意識していないというのかな。男の子の気を引くようなことをしても、それはネリーやジェネヴィーヴのいいようにはさせたくないからで、男の子に気があったわけじゃない。冷めているともいえますが、はっきりいうと色気がない!
「パイオニアガール」」でもネリーやジェネヴィーヴは、原作のネリー同様、美しいドレスをきた可愛らしい女の子として描かれています。
ローラは、女のフェロモンをふりまいている女の子が嫌いだったけれど、ネリーたちを嫌ったのはそれだけではないような気がする。
「大草原の小さな町」でネリーと再会した時、ローラはすばやくネリーの容姿を観察しています。ローラは美しいネリーに対して、女としてのコンプレックスがあったんじゃないかなあ。金髪のメアリにあったように。「ネリーオルソン」という人物を生み出した原動力には、女としての嫉妬やねたみもあったように思います。