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PGH キャップ&フローレンス・ガーランド DK12

ローラの学校の先生だったフローレンス・ガーランドは、1880年当時、18歳で、デ・スメットの公立学校の最初の教師でした。その学校は資材も労働も、町の人々のボランティアによってたてられたもので、先生の給料はひと月に20ドルでした。 フローレンスは1887年に材木商だったチャールズ...

2014年3月23日日曜日

PG48 マッキーさんと開拓農地

「この楽しき日々」には、ローラがマッキーさんの奥さんとマッキーさんの幼い娘さんと三人で開拓農地で過ごす話があります。三人は楽しい時を過ごしたようですが、ローラがホームシックになり、かあさんからメアリーの帰省をしらせる手紙をもらったのを機会に、ローラはデ・スメットへ戻ることになりました。そのときローラは、理不尽な開拓農地法を制定した政府を批判しています。

でも、「パイオニア・ガール」には、ホームシックもかあさんの手紙も政府批判もありません。ニューディール政策に反対だったワイルダーは、娘のレインと相談して、政府批判の箇所を加筆したのかもしれません。

マッキーさんのご主人は厳格な長老派の信徒だったので、日曜日には笑うことも微笑むことも出来なくて、ローラたちは聖書や教理問答を読み、宗教的な話をして一日を過ごしました。出版作品のマッキーさんのご主人は、良い人だけど厳格で真面目過ぎる印象がありますが、「パイオニア・ガール」からは、もっと人間らしい、やわらかな印象を受けます。ご主人と宗教的な問題を話していても、同意できなければ、ローラははっきりと意見を述べています。ローラらしいですね。マッキーさんのご主人にとって、今どきの子の意見は頭が痛かったようで、思わず笑っちゃいます。