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PGH キャップ&フローレンス・ガーランド DK12

ローラの学校の先生だったフローレンス・ガーランドは、1880年当時、18歳で、デ・スメットの公立学校の最初の教師でした。その学校は資材も労働も、町の人々のボランティアによってたてられたもので、先生の給料はひと月に20ドルでした。 フローレンスは1887年に材木商だったチャールズ...

2015年2月1日日曜日

PGH 学校と読み書き WI

「小さな家」シリーズでは、ローラとメアリはプラムクリークではじめて学校に通い、二人はかあさんのとっておいた読本で勉強しました。ローラはその学校で読み書きを習い、ようやく読めるようになったとなっています。

でも、「パイオニアガール」では、メアリもローラもペピンで通っています。最初はメアリだけで、幼いローラは通わせてもらえませんでした。メアリが新しいお弁当箱と新しい読本をもって学校へ行ってしまうと、ローラはさみしかったようです。 キャリーは幼すぎて遊び相手にならなかったので。
でも、メアリはローラのために、いつも少しだけお弁当をとっておいてくれて、 その日に習ったことを教えてくれたので、じきにローラも読めるようになりました。
ところがある日、「ローラは食い意地がはっています」という一節をある物語で見つけたとき、ローラはすごくショックを受けました。かあさんが「これは別のローラの話よ」と説明しても立ち直れなかったそうです。

注釈者のヒルは、ペピンの学校のエピソードを「小さな家」に入れなかったのは、外界との関係を絶って、家族の絆や自給自足に近い生活を強調するためだっただろうと見ています。

「小さな家」シリーズの後半では、メアリは優しくて穏やかな女性に描かれています。お弁当を残しておいてくれたり、読み書きを教えてくれるなど、「パイオニアガール」のちょっとした記述から、そんなメアリの 片鱗がうかがえます。それにしても、立ち上がれないくらいショックを受けたなんて、ローラはかなり繊細なところもあったんですね。